純生CHRONICLE2

ずっと構想段階のまま仮運用されていくwリネ2クラシック寄りブログ

帰省先にて


















遠くて近い故郷。
その距離を確かめたくて、いつもより少しだけ手間をかけて、話せる島へ帰ってきた。
本当はグルーディン港から定期船が出ているといいんだけど、あの頃のように泳いで帰るのも、またいいんじゃないかな、と。









出迎えてくれた古馴染。
話せる島の静けさと暖かさは、あの頃と何にも変わってないな。








何ならいつだって帰ってこれる故郷。


いろいろ思うところが、あって。
自分で思索に耽っても堂々巡りになっちゃって。
誰かに話を聞いてほしくて。



あいつは話を聞いてくれるだろうか。突き放されたりしないだろうか。
突然押しかけて、迷惑に思わないだろうか。
それが怖くて、わざわざ時間をかけてここへ帰ってきた。



でも、あいつはいつもと変わらず、あの頃と変わらず、ワタシを受け入れてくれた。
それだけで、すっと肩の荷が降りたような、そんな気持ちになった。



いっぱい、話がしたい。
あれも、これも。あの頃の昔話も。 …今の悩みも。








クリステル「・・・そう。でもね、自分の歩みは自分で決めるしかないのよ。」





わかっていた。それが最終的な答えであることは。
何故か涙が頬を伝っていた。


あいつはいつだって、優しい。


圧倒的な優しさに包まれてしまったら、もう感情のコントロールなんかできやしない。
ああ、弱っちいグラディエーターさんだな。




ク「ただ闇雲に、命顧みず斬りつけるのがあなたの仕事。でもその涙を見て安心したわ」



もう、嗚咽を止めることができなかった。
二人でひとしきり、泣いた。
ともに涙を流してくれる人がいるこの幸せ。
クリステル、ごめん。 いや、ありがとう。ありがとう。












ク「ところで・・・」


純「ん?」


ク「あなた、ひとつ忘れてることがあるわね」


純「え? なに何?」


ク「あなたの倉庫にあるもののこと」


純「ん? え、えーと、分からない・・・」


ク「箱のこと」


純「あ! もしかして!!」


ク「あなた、+16B武器箱を手に入れたんでしょう?」



※この記事参照



純「そうだった!! すっかり記憶から飛んでた!!」


ク「どうしてすぐ開けなかったの?」


純「・・・何か身の丈にあっていないような気がしてさ。ワタシには分不相応というか」


ク「ふふ、あなたらしいこと」


純「分かってるんだよ、自分でも。引っ込み思案が過ぎるって」


ク「そう。なら背中を押してあげればいいのね。」


純「え」


ク「純生、運というのはときどき天から降りてくるものなの。それを受け入れようが避けようが、あなたの天命は何も変わらないのよ。降ってきたものは堂々と受け入れればいいの。だいたい何が出たってあなたどうせまた倉庫にしまっちゃう気でしょう?」


純「うう、確かに・・・」


ク「開けずにしまっておくのは美談じゃなくて無粋っていうのよ。扉が在ればまずは開けてみるのが人ってものなのよ」


純「うん、そんな気がしてきたよ」


ク「ふふ、それじゃどこか縁のある場所ででも開けてみなさい。願わくばそれは倉庫に入れずに、次の居場所を探してあげなさい。あなたの掌中でも、誰かのインベでも」


純「うん・・・」


ク「それからね、あなたは自分が思うほどに弱い存在じゃない。レベル相応の働きはしてきたでしょう? やればできるんだし、やる気もあるんだから、堂々といきなさい」

純「うん。 クリステル」


ク「ん?」


純「そうしてみる。今年はもうちょっと堂々と進んでみるよ」


ク「ふふ、そうね。あなたはもっと馬鹿のふりして過ごせばいい。どうせウラでは思慮深く行動するんだから」


純「・・・なーんか、すべてお見通しなのな。すごいなクリステルは」


ク「ふふふ、ときに当てずっぽうも当たるのよ」


純「そうかあ? だいたい君はいつも・・・」






雲間から覗いていた星の数をかぞえながら、古馴染との会話は尽きることを知らず、笑って泣いて、また笑って泣いて。朝が来るまで、ずっとその調子で。



くたくたになったはずなのに、疲れなんか感じず。
でも胸のつかえがなくなっていたのには、その時点では気づかず。



ああ故郷は、


やっぱりいいな。








ワタシはまた、斬って叩いて殴られる日々に戻っていく。
昨日より、清々しい気持ちにて。



ありがとう、話せる島。
いっぱい話せたよ。



行こう! 三次まではまだまだ長い道のりさ!
馬鹿になって、行けるところまで行ってみるのさ!!























ラプンツェル「・・で先ほど勢いよく飛び出していきましたが、戻ってきたのですね?」


純「『縁のある場所』なんて、言ったってそうそうないですし、いろいろ考えたんですけど、ワタシが一番お世話になっているのはおそらくあなただろうと思うんです。
だから、箱を開けるにふさわしいのはここかな、と」


ラ「はあ、そうですか。でも意中のものが出なくても・・・私を殴らないで下さいね?」


純「殴ったりしませんよ。ただワタシはグラなので斬るかもしれませんけど★」


ラ「ひいいいいいぃぃ!!!」


純「冗談です。 さて、そんじゃ開けちゃいますよー」


ラ「はああ、私も緊張いたしますっ・・・!」







(ぽちっ)




ラ「はあああ!!!」



純「ぎゃーーーーーーーー!!!!」











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