駆け出しの二人
「ドッテンチンポーゲ様、追っ手はありません。戦闘は終結したようです」
「ああ、そのようだ。ところでオペロンオペロンよ、今は二人だけだ。いつもの調子でよいぞ。」
侍女を演じていたオペロンオペロンはそれを聞いて、口調を戻しつつも表情を曇らせた。
「ドッちゃんよー、PTなんだからメンバー助けないと!他の近接さん、全滅じゃん」
「ああ、ごめんオペオペ。あんなにたくさんリンクしたことないんでビビっちゃって…」
「PT唯一のヒーラーが逃げちゃダメ!ヒーラーが真っ先に青ざめててどうすんの!
ヒールしてればいいのよ! んなめぇ、んなめぇって!」
「僕はダークエルフじゃないよ。ところでオペオペ。君はどうして無傷なんだ? TLは君だったような?」
「うっ… えーと、ああ、クリエラ… じゃなくて瞬断ね、瞬断。い、一瞬回線がアレしたのよ!」
「・・・僕より先に逃げてたよね? 見たよ、僕」
「言わないで! あるいは泣かないで!」
「それは舘ひろし。舘ひろしが歌出してたなんてもう若者は誰も知らないよ?」
「そうなのかな? じゃ聞いてみよう。
えー、舘ひろし「泣かないで」を知っている、または知らないという方、手を挙げてくだ」
「みんな挙げるだろうがよ!!…って、それはくりぃむしちゅーの営業ネタでは…」
「うん、最近オールナイトニッポンのスペシャルで一夜限りの復活をしてたのをたまたま聞いたのよね」
「あー!!僕も聞いてた、それ!! 済々黌ラグビー部の件とか懐かしいよねー!!」
「でしょでしょ! きゃー!!ドッちゃん★ さすが趣味合う~~~!!」
盛り上がる二人の後方でリザを待っていた純生は思った。
「最寄るか・・・」
- 終 -
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